⚫︎PC1 異形の子

あなたは王族に生まれた異形の子だ。頭には、さながら鹿のような角が生えている。王族に異形の血が紛れることなどあってはならない。それでも母はあなたを愛し、あなたは母に守られて、世間からその存在を隠蔽された。牢獄のような地下室に幽閉され、どうにか今日まで生きてきた。自由とはかけ離れた日々ではあったが、あなたの安寧は保証されていたのだ。母が、病で亡くなってしまうまでは。母が亡くなるとすぐに、王族の抱える秘密は抹消されることとなった。父の命により、次の誕生日までの一週間は、人里を離れた森の屋敷で自由に過ごすことを許された。その後、最後の晩餐を経て殺される手筈となっている。あなたの【使命】は「最後の一週間を謳歌すること」だ。

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⚫︎PC2 狩人

あなたは王族に雇われた、非常に腕の立つ狩人だ。森で動物を狩り、ジビエを売り、自らも食して生計を立てている。いつも命に敬意を払い、己の仕事に誇りを持っている。そんなあなたの元に、或る異形の子の護衛の話が舞い込んだ。詳しい事情は聞かされていない。PC1がこれから一週間を過ごすことになっている森の屋敷の周囲には、危険な野生動物も多い。そういったものからPC1を守ってほしいというのが、〈PC1の姓〉家のPC1の父の依頼だ。どうやらPC1は外の世界に出たことがなく、とても無知なようなのだ。王族直々の依頼となれば、報酬も莫大なものとなる。貴人であるPC1に傷一つつけさせる訳にはいかない。あなたの【使命】は「一週間、PC1を守ること」だ。